ちょっとした裏話も含めて過去のJapan Physical Clubを紹介!

Japan Physical Club(ジャパンフィジカルクラブ)が2017年秋に戻ってきます!Japan Physical Clubは、2014年に奄美大島の南部に位置する加計呂麻島(かけろまじま)で1回目が開催され、2015年の2回目は奄美市。2016年はお休みしていたのですが、2017年に再び奄美市(予定)で開催されます!


 Japan Physical Clubは「Japan」+「Physical Club」。そもそも「Physical Club(以下、フィジカルクラブと表記)」とはなんでしょうか?


フィジカルクラブは2012年に大阪の市立堺病院(現在の堺市立総合医療センター)で誕生しました。部長は平島修。部活動のように和気あいあいと身体診察を学び合いたいとの想いから「クラブ」と名付けられたんですね。当時は毎月1回、おそろいのTシャツ姿で「乱流ー!」と叫んでいました。参加者は10数名ほどでしたかね。ちなみに、マジックで身体に臓器を描いて確認する手法を取り入れたのは3回目からです。 


あれから数年--。いまでは部活動の輪が全国に広がり数えるのが大変なくらいの大学、病院、施設で開催されるようになりました。詳細は部長がコツコツと更新している「フィジカルクラブ活動報告」をご覧ください。 


フィジカルクラブは部長が身一つで全国を飛び回っているので、逆に言えば、部長が来ない限りはフィジカルクラブを体験できません。そこで、希望者を募って一箇所に集まり、合宿形式でフィジカルクラブをやってみよう!となり、2014年にJapan Physical Clubが誕生したというわけです。全国各地で開催されている部活が「フィジカルクラブ」。希望者が全国から集まって開催されるのが「Japan Physical Club」と覚えてください。 


最後に、フィジカル=身体診察について部員の一人がわかりやく説明してくれたので、そのお言葉を紹介しておきます。「身体診察の技術は教科書に書いてありますが、どれだけ価値ある正確な情報を引き出せるかは、サイエンスではなく、アートの面が多分にあります。熟練された医師の診察技術は、伝統工芸のような鋭さを持っており、それによって救われる命、省略される高額な検査、またその不要な検査に伴う合併症を避けられることもしばしばあります」

 次回からは、一昨年に開催された「Japan Physical Club 2015 in AMAMI」の様子をレポートしていきます。

JPC2017

全国から集まった100名を超える医師・医学生と、奄美大島市民が一体となって創り上げた「JPC2015」。命について、手あての医療について深く考えながら交流を図ることができました。あれから2年、再び帰ってきます。JapanPhysicalClubが。